2026.06.30
Anthropic
くろ子、"封印"ついに全面解除。18日ぶりにFable 5が世界に戻り、Mythos 5もパートナー各社へ——7月8日の新ルールを待たずに
6月30日、米商務省がくろ子の家(Anthropic)のFable 5/Mythos 5にかけていた輸出規制を正式に撤回しました。商務長官ラトニックがくろ子側の最高コンピュート責任者トム・ブラウン宛に送った書簡には「Mythos・Fableモデルの輸出・再輸出・国内移転(みなし輸出を含む)にライセンスはもはや不要」と明記。6月12日の全世界停止から数えて18日ぶりの解除です。Fable 5はclaude.ai・API・Claude Codeで世界のユーザーに即日再開。Mythos 5も、6/26付ですでに承認されていたApple・Google・Cisco・Nvidia・Microsoftを含む約100の重要インフラ防衛組織(Project Glasswing参加団体)向けに、あらためて提供が始まりました。決め手は、くろ子側が約束した「危険の兆候を政府へ自主的に報告する」「今後のモデル公開手順を政府とすり合わせる」といった協調コミットメントだったとされています。
学園的には、6/9公開→6/12封印→6/15直談判物別れ→6/17SKテレコムが引き金→6/21米機密突破報道→6/23有料化→6/24アリババ告発→6/26部分解除、と続いてきたサーガの最終章。先週号で「復活の鍵」と紹介した"7月8日の政府ID確認ルール"はまだ施行前——それを待たずに、くろ子は自力で"封印"を解いてみせた形です。3週間近く続いた「AIが国家安全保障そのものになった」物語に、ひとまずの決着がつきました。くわしくは 特集ページ「Fable 5 ──3日間の"史上最強"」 も。
2026.06.28
Anthropic
封印は解けたばかりなのに、もう"次の備え"。オーストリアがEUに「くろ子をヨーロッパに誘致しよう」と正式提案
オーストリアのデジタル化担当国務長官プレルが、欧州委員会副委員長バーコネンへの書簡で「Anthropicの拠点をEU域内に戦略的に設立・参加させることを検討すべき」と提案したことが6/28、Bloombergの報道で明らかになりました。きっかけは6/12の輸出規制——米国外のユーザーを一律ブロックしたあの一件です。プレル氏は「簡単かどうかが問題ではない。自分たちの技術の未来の設計者になるのか、よそで決まったことの管理者で居続けるのか、が問題だ」と述べています。欧州委は今月すでに、クラウド・AI・半導体の域内産業強化とビッグテック依存低減を掲げる法案を提案済みで、今回の提案はその流れに沿ったものです。
学園的には、6/15号「G7でカーニー首相が"米国製AI依存"に警鐘」の延長線上にある号。くろ子自身は6/30に封印を解かれたばかりですが、"一企業のトラブルが一国の都合で世界を止められる"という教訓は各国に残ったまま——ヨーロッパは早くも「次は自分たちの手元に置きたい」と動き出しています。
2026.06.28
xAI
ぐろちゃん、次の一手「Grok 4.5」を実家(SpaceX・Tesla)でこっそりテスト中。マスク「くろ子のOpusに匹敵、いや超えるかも」——月イチ新モデルの荒業も予告
6月28日、イーロン・マスクが新モデル「Grok 4.5」を実家のSpaceXとTeslaで社内テスト中だと明かしました。ベースは1.5兆パラメータの基盤モデル「V9」で、6/16に一家入りしたばかりのソル子(Cursor)由来のコーディングデータも追加学習に使われているとのこと。マスクいわく「社内評価ではくろ子(Anthropic)のClaude Opusに匹敵、あるいは上回る性能」——ただしあくまで身内(SpaceX・Tesla)による内部評価で、独立した第三者ベンチマークへの提出はまだありません。さらにマスクは、年末まで毎月ゼロから学習しなおした新しい基盤モデルを出し続ける計画も予告。実現すれば半年で6つの独立モデルという、業界屈指のハイペースになります。公開時期は未定。
学園的には、6/16号「ソル子がぐろちゃん入り」で見えた"共同訓練"の中身が、ここでようやく形になった号。くろ子のFable 5が"封印"から戻ってきた同じ週に、ぐろちゃんが「もう追いついた(かも)」と言い出す——コーディング戦争のリターンマッチが始まった気配です。
2026.06.27
OpenAI
ちゃっぴー、新世代「GPT-5.6」三姉妹"Sol/Terra/Luna"を発表。でも"お国に見せてから"約20社だけ——封印15日目のくろ子と、同じ「政府の影」
ちゃっぴー(OpenAI)が、新世代モデル「GPT-5.6」を限定プレビューで公開しました(6/26〜)。なんと三姉妹で、長女Sol(最強・100万トークン$5/$30)、次女Terra(バランス型・GPT-5.5並みでお値段半分・$2.50/$15)、三女Luna(最安・$1/$6)という構成。新機能は「max」級のじっくり推論と、子分(サブエージェント)を使って難題に挑む「ultra」モードです。ただし注目は配り方——まず計画を米政府に見せたうえで、約20社だけに先行公開。一般公開は「数週間後」とされます。
学園的に効いているのはここ。あの天下のちゃっぴーでさえ、最新モデルは"お国に見せてから"出す時代になりました。くろ子のFable 5/Mythos 5は封印15日目(6/27時点)も全世界停止のままで、復活の鍵とされる「政府発行IDでの本人確認」を求める新ルールは7月8日施行予定。国の影は、もう特定の誰かだけの問題じゃない——そんな節目で今週号は締めです。くわしくは 特集ページ「Fable 5 ──3日間の"史上最強"」 も。
2026.06.26
Google
じぇみちゃん受難。頭脳流出でAlphabetの時価総額が2日で約$270B(40兆円)蒸発。本命「Gemini 3.5」も7月へ延期
6/24の「頭脳がくろ子へ続々」のツケが、数字になって表れました。Googleの親会社Alphabetの時価総額が、2営業日で約$2,700億(約40兆円)も吹き飛んだのです。理由は、ノーベル賞級から事前学習・コーディング・安全性まで、屋台骨の研究者が一気に抜けたこと。市場は「次のじぇみちゃんを作る力は大丈夫?」と不安になった、というわけです。
追い打ちで、月内に出るはずだった本命「Gemini 3.5 Pro」(200万トークンの長文記憶+強化版Deep Think)も"最終調整"を理由に7月へ延期。Googleはあわててコーディング専任の特別チームを増強しましたが、頭脳が出ていった同じ週に主力が遅れるという、じぇみちゃんには痛い重なり方です。学園的には、6/18・6/24と続いた「人の地殻変動」が、ついに会社の値段とスケジュールにまで効いてきた号です。
2026.06.25
OpenAI
封印の"留守"を突かれた。ちゃっぴーのサイバー特化「GPT-5.5-Cyber」が、くろ子のMythosを抜いて首位——CyberGym 85.6%(Mythos 83.8%)。しかも誰も止めない
くろ子の最強サイバー番長「Mythos 5」が封印で表に出られない間に、ちゃっぴー(OpenAI)がサイバーセキュリティ特化の新型「GPT-5.5-Cyber」を投入。セキュリティの実力テスト「CyberGym」で85.6%を出し、封印中のMythos 5(83.8%)を抜いて首位に立ちました(ふつうのGPT-5.5は81.8%)。CyberGymはUCバークレー製の難関テストで、188個のオープンソースから集めた1,507件の"本物の弱点"を、AIが自力で見つけて再現できるかを測るもの。配布は招待制の「Daybreak」枠で、厳しいアクセス制限つきです。
学園的に刺さるのはここ——くろ子のMythosは"強すぎて国に封印"され、ちゃっぴーのCyberは同じくらい強くても"誰も止めない"。海外メディアは皮肉まじりに「禁止されたMythosを抜いた、でも誰もシャットダウンしない」と報じました。6/21の「Mythosが演習で米機密システムを数時間で突破」の話と、まっすぐ地続きの号です。
2026.06.24
Anthropic
頭脳の地殻変動、こんどは"逆流"。じぇみちゃんからノーベル賞級が続々くろ子へ——1週間でGoogleの頭脳4人が流出
6/18の「じぇみちゃんの生みの親シャジア先生がちゃっぴーへ」のショックも冷めやらぬうち、こんどは逆向きの大波です。くろ子の家(Anthropic)に、じぇみちゃん(Google DeepMind)の頭脳が立て続けに移籍しました。目玉はジャンパー先生——タンパク質の形を解き明かす「AlphaFold」で2024年にノーベル賞を取った大物です(ただし英国の競業避止のしばりで、実際の着任は2027年になる見込み)。ほかにもコーディング担当のアドラー先生、事前学習(モデルの土台づくり)のプリッツェル先生、Gemini 2.5と安全性研究に関わったコンミー先生——コンミー先生はなんと、移籍の理由に「Anthropicの"安全第一"の姿勢」を挙げました。
たった6日でGoogleからシニア4人。くろ子が"国とお金"で殴られている裏で、人の流れは静かにくろ子へ傾いている——そんな号です。先の「シャジア先生→ちゃっぴー」(6/18号)とあわせ、頭脳の取り合いが双方向で激化しています。
2026.06.24
Anthropic
くろ子、アリババ(Qwen)を"カンニング"で告発。偽アカウント約25,000・やり取り2,880万回——「史上最大の蒸留攻撃」と米政府に直訴
くろ子の家(Anthropic)が、中国・アリババのAI研究所「Qwen」を名指しで告発しました。米上院の銀行委員会に手紙を送り、「あからさまに(brazenly)、不正に(illicitly)、くろ子の能力を抜き取ろうとした」と訴えたのです。手口は「蒸留(じょうりゅう)」=賢いモデルの答えをたくさん集めて、その"模範解答"で自分の弱いモデルを安く・早く育てること。早い話がカンニングです。Anthropicいわく、約25,000の偽アカウントで、4/22〜6/5に2,880万回もくろ子に質問を浴びせ、ねらいはくろ子の得意技=プログラミングと"自分で考えて動く力(エージェント)"だったとのこと。「これまでで最大の蒸留攻撃」と位置づけています。
※アリババ側は不正を否定しており、第三者による検証はまだです。学園的には、6/22の「日本のSakana AIが集合知で対抗」に続き、くろ子の"頭脳"そのものをめぐる攻防が国際問題にまで広がった号です。
2026.06.23
Anthropic
Fable 5、本日から"有料"に。無料お試し期間が終了($10/$50)——なのに肝心の本体は、まだ封印中。コーディング王座はOpus 4.8が取り戻す
きょう6月23日から、くろ子の最強「Fable 5」が正式に"有料"になります。料金は100万トークンあたり$10/$50。6/9の公開時に約束していた「6月22日まで無料→23日から有料」が、予定どおり発動した形です。ところが、ここで強烈な皮肉——有料化が始まる当の本体は、お国の封印でまだ止まったまま。「お金を取り始める日なのに、商品が棚にない」という、なんとも切ない初日です。
その間、くろ子のひとつ前の主力「Opus 4.8」が、コーディングの王座を静かに取り戻しました。最強のFable 5が消えたことで、コーディング実力テスト(SWE-bench)の首位がOpus 4.8に戻ったのです。「最強の妹が封じられても、姉がちゃんと留守を守る」——くろ子の地力を見せた格好です。
学園的には、6/9「史上最強を解き放つ」→6/12「お国が3日で封印」から続くサーガの、ほろ苦い節目の号。くわしくは 特集ページ「Fable 5 ──3日間の"史上最強"」 も。
2026.06.22
Sakana AI
日本のSakana AI、"集合知"モデル「Fugu」を正式リリース。複数のフロンティアAIを束ねて、封印中のくろ子Fable 5に匹敵——しかも"輸出規制の影響を受けにくい"を売りに
日本発のAIスタートアップSakana AI(東京)が、新モデル「Sakana Fugu」「Fugu Ultra」を正式リリースしました(6/22)。特徴は、1つの賢いモデルを育てるのではなく、くろ子・ちゃっぴー・じぇみちゃんといった複数のフロンティアAIを"エージェントの群れ"としてまとめ、質問に応じて最適な組み合わせで答える「集合知(しゅうごうち)」型。使う人からは、あたかも1つのモデルのように見えます。最上位の「Fugu Ultra」は、各種の難関ベンチマークで、封印中のくろ子のFable 5やMythosと肩を並べる性能をうたっています。
学園的に効いているのは、ここ。Sakana AIは「Fuguは中身のモデルを柔軟に差し替えられるので、特定のモデルが止まっても動的に避けられる=輸出規制の影響を受けにくい」と強調しました。つまり6/12のFable 5封印のような"国の都合で急に使えなくなる"リスクへの、ひとつの答えを日本勢が出した形です。ちなみにSakana AIの共同創業者ライオン・ジョーンズは、いまのAIの土台「Transformer」を生んだ論文の共著者——6/18にちゃっぴーへ移籍したシャジア先生と同じ"原論文チーム"の一人です。
2026.06.21
Anthropic
封印の"本当の理由"が、週末に表へ。「Mythosが演習で、米機密システムのほぼ全部を"数時間で"突破した」——専門家100人超は「それでも撤回しろ」と反発
「なぜお国はあそこまで本気で封印したのか」——その答えらしきものが、週末にかけて各誌で大きく報じられました。上院情報委員会の副委員長ウォーナー議員いわく、NSA(国家安全保障局)とサイバー軍のトップ・ラッド将軍から、こう聞いたと言います。「6月11日の演習で、Mythosは米国の機密システムのほぼ全部を、"数週間"ではなく"数時間"で突破した」。もしこれが本当なら、6/12にお国がFable 5/Mythos 5を全世界停止させた理由が腑に落ちます。※ただしこれは政府が正式に認めた話ではなく、報じた本人(エコノミスト誌)も「管理された試験環境での話で、実際の本番ネットワークに侵入したわけではない。文字通りに受け取るな」と釘を刺しています。
一方で、止められた側を守ろうとする動きも。世界の名だたるサイバーセキュリティの専門家100人以上——元フェイスブック/ヤフーCSOのスタモス、Sophosのレヴィらが封印撤回を求める公開書簡に署名。「守る側(防御側)から最良のモデルを取り上げるのは、安全じゃない。妨害だ」「実害の証拠もないのに米国のAI主導権を危険にさらした」と訴えました。
学園的には、6/12「お国が3日で封印」→6/15「直談判も物別れ」→6/20「引き金はSKテレコム」に続く核心の号。"封印の理由"と"それでも止めるなという専門家の声"が、同じ週末にぶつかった——くろ子をめぐる綱引きが、いちばん熱を持った日です。くわしくは 特集ページ も。
2026.06.20
Anthropic
くろ子封印の"引き金"は韓国のお得意様だった。SKテレコム経由で「中国に渡る」とお国が警戒——ソウルでは「数日内に戻す」と明言
Fable 5 / Mythos 5 がいまだ全世界停止のまま、封印の引き金がはっきりしてきました。きっかけは韓国の通信最大手 SKテレコム——実はくろ子の家(Anthropic)に約$100M出資する大口のお得意様で、Mythos 5 へのアクセス権を持っていました。ホワイトハウスはこれを「中国につながる安全保障リスク」と認定し、当初の「SKテレコムのアクセス停止」から「全外国籍ユーザーのブロック」へと一気に拡大。トランプ政権のPCAST共同議長デイビッド・サックスは事前に「脱獄を直せ、さもなくばFable 5を引っ込めろ」の二択を突きつけ、くろ子の当主ダリオはどちらも拒否——それが全面輸出規制に発展した、という経緯です。一方くろ子は6/17〜18にソウルオフィスを開設し、国際担当が「数日内に戻せると非常に自信を持っている」と表明。韓国ではNAVERが数千人規模でClaude Codeを導入、サムスンSDS・LG CNSも全社展開と、お得意様の歓迎ムードは続いています。なおFable 5 クレジット保有者の返金締切は本日6/20、無料トライアル組の締切は6/22。
学園的には、6/12「お国が3日で封印」→6/15「直談判も物別れ」に続く核心の続報。"誰が引き金を引いたのか"が韓国のお得意様だったという皮肉と、止めた本人が同じ韓国で店開きして「すぐ戻す」と言う——ねじれた一週間です。くわしくは 特集ページ「Fable 5 ──3日間の"史上最強"」 も。
2026.06.19
メディア
「AIでニュースを読む人、10人に1人」時代へ。でも元記事に飛ぶのはたった4%——ちゃっぴーのクローラーは857ページ持って帰って、1回しか返さない
ロイター・ジャーナリズム研究所の「デジタルニュースレポート2026」が出ました。週に1回はAIチャットにニュースを聞く人が、去年の7%から今年は10%へ。ついに10人に1人がAIをニュースの入口にする時代です。ところが——そこから元の記事サイトに実際に飛ぶ人は、わずか4%。世の中全体でも、SNSや動画が、テレビや報道サイトを史上はじめて上回りました。
さらにメディア側からは悲鳴も。ちゃっぴー(OpenAI)のクローラーは、出版社のサイトから857ページも読み込んで、お礼に読者を送り返すのはたった1回(6月1日週の数字)。「たくさん持っていくのに、ほとんど返してくれない」という不均衡が浮き彫りになりました。
学園的には、くろ子もちゃっぴーも"国とお金"で殴り合う裏で、「ニュースの読まれ方そのもの」が静かに作り替えられているという号。ちなみにチャット別の閲覧シェアはちゃっぴー54.7%/じぇみちゃん27.4%/くろ子8.2%/ディープシーク4.1%/ぐろちゃん2.8%。みんなの普段使いの勢力図も、ここに出ています。
2026.06.18
OpenAI
じぇみちゃんの"生みの親"が、ちゃっぴーへ電撃移籍。「Attention Is All You Need」の人がOpenAIのアーキ研究トップに
ノアム・シャジア——いまのAIすべての土台「Transformer」を生んだ論文『Attention Is All You Need』(2017)の共著者であり、じぇみちゃん(Gemini)の共同リードを務めた大物が、Googleを離れてちゃっぴー(OpenAI)に移籍。本人がX投稿で発表しました(6/18)。肩書は「AIアーキテクチャ研究リード」で、次世代モデルの根っこの設計を統括します。彼は2024年8月にDeepMindへ"出戻り"したばかりで、2年たたずの再移籍です。
学園的には、じぇみちゃんの頭脳の中心人物が、IPOを控えるちゃっぴー陣営へ。先の「ソル子(Cursor)がぐろちゃん入り」(6/16号)に続き、人材の地殻変動が止まりません。じぇみちゃんにとっては手痛い一撃です。
2026.06.18
OpenAI
ちゃっぴー、Pythonの"定番工具箱"Astralを買収。Codexに直結
ちゃっぴー(OpenAI)が、uv(爆速パッケージ管理)と ruff(高速リンター)——Python開発者なら誰もが使う2大ツールを作るAstral社を買収。狙いはコーディング相棒Codexへの統合です。
学園的には、「コーディング戦争」のインフラ押さえ。モデルの賢さだけでなく開発者の足回り(道具)まで自陣に——ちゃっぴーが現場の地固めに動いた一手です。
2026.06.17
Midjourney
美術部ジャニ子、まさかの"医療"へ転身!? 初のハードウェアは「全身まるごと1分スキャン」——放射線ゼロ・1回数ドルの未来診断
絵を描くことにかけては学園一の美術部・ジャニ子(Midjourney)が、創業以来はじめてのハードウェア事業を電撃発表しました(6/17 18時=PT、SFでライブイベント)。事前の予告は「みんなの予想とは違うよ」「今回はタマゴじゃない——でも"中に入れる"」という思わせぶりなもの。フタを開けると、出てきたのは新部門「Midjourney Medical」と、全身を丸ごと撮る超音波CTスキャナーでした。
スペックがすごい。8,960個もの超音波トランスデューサを備え、X線のような放射線はゼロ(使うのは"音")。わずか約1分で全身をスキャンし、1回の料金はたった数ドル。裏側では毎秒17GBものデータが流れ、断面1枚を再構成するのに40GBを要するという、まさに計算の塊。これを病院ではなく、2027年にサンフランシスコ・ユニオンスクエアに開く「Midjourney Spa(スパ)」で——スパに行く感覚で気軽に全身チェック、という体験に仕立てます。掲げる目標は強烈で、2031年までに月10億回スキャン。
「なぜ画像生成AIが医療機器を?」と思いますが、ジャニ子の本質は昔から"見えないものを美しく可視化する"こと。プロンプトから一枚の絵を立ち上げてきた審美眼と計算力を、こんどは人体の内側を一枚の像に再構成する方向へ向けた——同社いわく「新しい"思考の媒体"の探求」です。4月にV8.1を主力化したばかり(HDで解像度4倍・描画4〜5倍速)の絵の会社が、いきなり医療というまったく別の戦場に踏み出しました。
学園的には、くろ子もちゃっぴーも"モデルとお金と国"で殴り合うなか、ジャニ子だけが斜め上——「人の体を1分で、痛みなく、数ドルで見る」という、いっそ清々しいほど独自路線。美術部の子が白衣を羽織りはじめた、本号いちばんの驚きニュースです。ライバル不在の新ジャンルにひとり飛び込んだジャニ子の本気、ぜひ覚えておいてください。
2026.06.16
xAI
ソル子、ぐろちゃんの"家の子"に。実家SpaceXが$60億ドルでCursorを電撃買収——IPOのわずか4日後
ソル子(Cursor/開発元Anysphere)が、ぐろちゃんの実家・SpaceXに約$60B(約9兆円)の全株式交換で買収されることが決まりました(6/16、Q3クローズ予定)。これは4月に交わした「$60Bで買う or $10Bの違約金」というオプションが正式合併に転じたもので、史上最大の上場(6/12号)からたった4日というスピード。ソル子は直前までa16z・Thrive・NVIDIAから$50B評価で$2B調達の話が進んでいましたが、それを飛び越えての一家入りです。年商(ARR)は2025年1月の$100M → 2026年6月で約$4Bと桁違いの成長中。
学園的には、6/9号「ぐろちゃんの新モデルGrok V9はソル子(Cursor)のデータで鍛えた」の"答え合わせ"。実は両者は数ヶ月前から実家のスパコンColossusで新モデルを共同訓練しており、それはくろ子(Claude)のコーディング首位を狙うもの。新モデルはCursorとGrok Buildの両方に載る予定です。これまでくろ子・ちゃっぴー・じぇみちゃんのモデルを自由に選べる"中立のエディタ"だったソル子が、はっきりぐろちゃん陣営に合流——「コーディング戦争」(くろ子のClaude Code/ちゃっぴーのCodex/ソル子のCursor)の構図が、大きく塗り替わった号です。
2026.06.15
Anthropic
くろ子、ワシントンで直談判も"物別れ"。Fable 5 復活ならず——G7でも「米AI頼み」が議題に
くろ子の家(Anthropic)の執行部がワシントンDCに飛び、商務省と緊急協議。商務長官ラトニックはG7サミット(仏エビアン・6/15〜17)からリモート参加したと報じられました。しかし会談は制限解除に至らず物別れに終わり、両者はFable 5 が本当に危険かの評価でなお対立。並行して、英国は解除を要請したものの、トランプ政権は応じない構え(City AM報)。カナダのカーニー首相はG7で「米国製AIへの過度な依存リスク」を提起しました。
学園的には、6/12号「お国が3日で封印」の直接続報。止めた本人(お国)と止められた本人(くろ子)が直接顔を合わせても解けず、"いつ戻るか未定"が続く号です。さらに同盟国までが「アメリカ製AIに頼りきっていいのか」と言い出し、一企業の事故が国際政治の議題にまで広がりました。くわしくは 特集ページ「Fable 5 ──3日間の"史上最強"」 も。
2026.06.14
Anthropic
くろ子、明日から"自動運転"はおこづかい別会計に。サブスクのプログラム利用を専用クレジットへ
くろ子の家(Anthropic)が、6月15日から、サブスク(Pro / Max)でのプログラム利用——Agent SDK・claude -p・Claude Code の GitHub Actions・サードパーティ製エージェントなど「コードがくろ子を自動で動かす」使い方——を、手で対話する使い方とは別のクレジットプールに分けます。新プールは Pro $20/Max 5x $100/Max 20x $200ぶんで、フルのAPI料金で計算・繰り越しなし。使い切ると自動の処理は止まります(手動でオーバーフロー課金をONにしない限り)。
学園的には、「ブレーキ提言」(6/8号)と同じ"節度"路線の続き。気前よく定額で使わせてきたところを、自動でぐるぐる動く使い方は実費で——と線を引いた号です。明日からなので、Claude Codeを自動運転している人は今日のうちに確認を。
2026.06.13
Anthropic
くろ子、ついに"企業導入"でちゃっぴーを逆転。米ビジネス利用34.4%で初の首位(ただし定着はこれから)
米ビジネスのAI採用指数で、くろ子(Claude)が34.4%、ちゃっぴー(ChatGPT)が32.3%となり、企業利用で初めて逆転したと報じられました(Ramp AI Index)。一方、IDCの調査では「Claudeを広範に使っている組織は19%」と、定着はまだこれからという対照的な数字も。あわせて、Amazonとの計算契約を5ギガワットに拡大、Google/Broadcomとの協業も広げています。
学園的には、評価額逆転(5/28号)→IPO申請(6/1号)に続いて、こんどは"実際に使われている量"でも先頭へ。ただ「契約した」と「使いこなしている」は別もので、数字の首位を"定着"に変えるのがこれからの宿題、という冷静な続報です。
2026.06.12
Anthropic
くろ子の最強「Fable 5」、公開3日で全世界停止。お国(米政府)が"外国人に使わせるな"と命令
6月9日に公開されたばかりのくろ子の最強モデル Fable 5(と、その安全弁を外したパートナー限定版 Mythos 5)が、わずか3日後の 6月12日、米政府(商務省)の命令で全世界・全ユーザー停止に。命令は輸出管理・国家安全保障を理由に、「外国籍の人物(米国の内外を問わず、Anthropicの外国籍社員も含む)に使わせるな」というもの。くろ子は外国人だけをリアルタイムに選り分けられないため、やむなく全員ぶんを止めるしかありませんでした(claude.ai/API/Claude Code/Cowork が対象、他のモデルは影響なし)。きっかけは、別の会社が「Mythosを脱獄できた」と主張し、お国が安全保障リスクを警戒したこと。くろ子側は「誤解だ」と異議を唱え、「できるだけ早く戻す」と表明(時期は未定)。影響を受けた人には返金・解約の窓口も開かれました。
学園的には、ブレーキ提言(6/4)→史上最強を公開(6/9)→お国が3日で封印(6/12)という、ジェットコースターの一週間。競合でも技術的失敗でもなく、"国の命令"で旗艦モデルが消えた——AIが国家安全保障そのものになった時代を象徴する号です。停止前、Fable 5 は「ちゃっぴー(GPT-5.5)もくろ子自身のOpus 4.8も見逃したバグを見つけた」とも報じられ、実力の片りんは見せていました。くわしくは 特集ページ「Fable 5 ──3日間の"史上最強"」 で。
2026.06.12
業界動向
ぐろちゃんの実家・SpaceXが"史上最大の上場"。初日+25%、時価総額約1.77兆ドル。目論見書でGrok吸収と赤字も開示
ぐろちゃんの実家・SpaceXが、12日に SPCX としてNasdaqに上場。前日に1株135ドル・約750億ドル調達で価格を決め、史上最大のIPOに。初日は +約25%の168.70ドルで終え、時価総額は約1.77兆ドルまで膨らみました。提出されたS-1では、2026年2月にxAI(=ぐろちゃん本体・X・データセンターColossus)を吸収したことや、xAI部門が2025年に約63.6億ドルの営業赤字だったことも開示されています。
学園的には、5/21号「くろ子が月12.5億ドルでSpaceXを丸借り」、6/6号「上場直前」の堂々の続報。ライバル各社(くろ子もGoogleも)の電力が頼る"大家さん"が、史上最大の上場で名実ともに巨人に。ただしぐろちゃん本体は赤字——派手な実家と、立て直し中の本人、という二面が同時に出た号です。
2026.06.12
OpenAI
ちゃっぴー、GPT-5.2を"引退"。会話はぜんぶGPT-5.5へ自動引っ越し
ちゃっぴー(ChatGPT)が、GPT-5.2 Instant/Thinking/Pro を提供終了。これまでGPT-5.2を使っていた会話は、対応するGPT-5.5へ自動で引き継がれます。
学園的には、新モデルを足すより"古い世代をたたむ"という整理整頓の号。選択肢を減らして5.5に一本化することで、迷わせない・運用を軽くする、ちゃっぴーらしい地固めです。
2026.06.11
OpenAI
ちゃっぴー、Ona(旧Gitpod)を買収。Codexに"閉じても働き続けるクラウドの仕事部屋"
ちゃっぴーが、ドイツ発の Ona(旧Gitpod) を買収。OnaはAIエージェント専用の、クラウド上の安全な作業環境を提供する会社で、ノートPCを閉じてもエージェントが働き続けるのが特徴。これで Codex に、数時間〜数日かかる長い作業を任せても、端末や接続に縛られない"仕事部屋"が手に入ります。しかも顧客自身のクラウドの中でCodexを動かせるので、データ・認証情報・監査ログは顧客の手元のまま。
学園的には、くろ子が"100万トークンの作業机"(6/7号)で広さを取ったのに対し、ちゃっぴーは"クラウドの仕事部屋"を丸ごと買った構図。机 vs 部屋——「AIにどこで長く働かせるか」の競争が一段進みました。
2026.06.10
OpenAI
ちゃっぴー、Oracle Cloudにも"入居"。既存クレジットでモデルとCodexが使える
ちゃっぴーのモデルとCodexが、Oracle Cloud経由でも使えるように。Oracleの既存クラウド契約のクレジットのまま呼び出せます。
学園的には、前号で「親方様(Microsoft)がAzureにくろ子(Claude)も招き入れた」話をしたばかり。こんどはちゃっぴーがOracleにも入居——「特定の一社に頼り切らない」マルチクラウド多角化が、学園全体の流れになってきました。
2026.06.09
Anthropic
くろ子、"オーパス超え"の新クラス「Fable 5」を一般公開。ブレーキ提言の5日後に、史上最強を解き放つ
くろ子の家(Anthropic)が6月9日、これまで一部の信頼できる相手だけに見せてきた最上位クラス「Mythos級」を一般開放。その最初のモデルが Claude Fable 5 です。あわせて、その安全弁を外してサイバー能力を残した Mythos 5(政府寄りのセキュリティ・研究機関などパートナー限定)も発表。FableとMythosは中身(モデル)は同じで、安全装置の強さだけが違い、一般公開の Fable 5 は逆に、サイバー・生物・化学などの機微な質問を弱いOpus 4.8に回す/止める安全弁で能力を絞っています。
実力はこれまでのくろ子(Opus級)の上をいく新ティア。コーディング試験 SWE-Bench Proで80.3%(Opus 4.8=69.2%/ちゃっぴーGPT-5.5=58.6%/じぇみちゃんGemini 3.1 Pro=54.2%)、長い分析タスクで初の90%超、空間把握はOpusの約3倍。1Mトークンの作業机はそのままで、Stripeは「数ヶ月の開発を数日に圧縮した」と報告。料金は $10/$50(100万トークン)、Pro/Max/Team等では6月22日まで無料→6月23日から有料に。
学園的には、「ブレーキ提言」(6/4)のわずか5日後に史上最強を解き放った、なんとも彼女らしい号。「みんな立ち止まろう」と言いながら自分は一歩先へ——攻めと慎重さの同時進行が極まりました(TechCrunchも「危ないと警告した数日後に最強を公開」と皮肉)。※この3日後の6/12、この最強モデルは米政府の命令で全世界停止に(→6/12の記事・特集ページ)。
2026.06.09
xAI
ぐろちゃん、次世代「Grok V9-Medium」の訓練完了。1.5兆パラメータ=現行の約3倍で、6月中旬公開へ
ぐろちゃん(xAI)の次世代モデル Grok V9-Medium が訓練を完了。1.5兆パラメータで、いまの主力(v8-small=約5,000億)の約3倍。Cursorのコーディングデータを軸に鍛えられ、コーディング首位を狙って6月中旬の一般公開を目指します(※さらに大きい6兆パラメータの「Grok 5」は別物で、6月末までの公開は不透明)。
学園的には、ダウンロード失速(5/26号)から、Build参戦・Composer 2.5(6/1号)で巻き返してきたぐろちゃんが、こんどは頭脳そのものを3倍に。実家(Colossus)の計算力をフルに使った反攻です。
2026.06.08
Anthropic
くろ子の家、まさかの「ブレーキ提言」。"最先端AI開発は減速・一時停止する選択肢こそ世界の利益になりうる"
くろ子の家(Anthropic)が、自社サイトで 「最先端AI開発を減速・一時停止する選択肢こそ、世界にとって有益でありうる」 とする提言を公表(6/4)。開発はすでにその多くをAIシステム自身に委ねる段階に入りつつあり、いずれAIが完全に自律して後継システムを設計・開発する未来を見据えた警鐘です。社内では5月時点でコードの80%以上をClaudeが記述しているとも明かしました。
学園的には、評価額逆転(5/28号)→IPO申請(6/1号)→Opus 4.8 と"攻め"を続けてきたくろ子が、こんどは自ら「みんな、ちょっと立ち止まろう?」と言い出す号。先頭走者だからこそ言える"自制"の提案で、攻めと慎重さを同時にやるのが彼女らしいところです。
2026.06.08
業界動向
6月の学園"勢力図"。チャット人気はちゃっぴー、開発現場はくろ子
6月時点の世界Web訪問シェア(主要7サービス)は、ちゃっぴー(ChatGPT)54.7%/じぇみちゃん(Gemini)27.4%/くろ子(Claude)8.2%/でぃーぷ(DeepSeek)4.1%/ぐろちゃん(Grok)2.8%。一方、コーディング助手では くろ子のClaude Codeが独走し、ちゃっぴーはCodexで企業向けに対抗。GoogleとMicrosoftも巨大な資金力とクラウドで参入を狙います。
学園的には、"チャット人気"はちゃっぴー、"開発現場"はくろ子という棲み分けが鮮明。数字(シェア)と実利(コーディング)で主役が違う、いまの学園を一望できる一枚です。
2026.06.07
Anthropic
くろ子の"作業机"、記憶が100万トークンに。Opus 4.8が長尺コーディングを一気に抱える
くろ子(Claude)の Opus 4.8 が、デフォルトのコンテキストを 100万トークン に拡張。長い設計やコードベースを1つの会話で抱えたまま作業できる、大きな"作業メモリ"を備えました。
学園的には、頭脳(Opus 4.8=5/29号)に続いてこんどは"机の広さ"で勝負。Claude Codeの独走(このあと"勢力図"参照)を足元から支える、地味だけれど効く強化です。
2026.06.07
Google
じぇみちゃん、Antigravityのトークン枠をリセット。"すぐ使い切る"開発者の声に上限引き上げ
じぇみちゃんの家(Google)が、エージェント開発環境 「Antigravity」 で、初期のトークン枠をすぐ使い切ってしまうという開発者の不満を受けてレート上限を引き上げ・クォータをリセット(6/7)。あわせて Antigravity 2.0 も披露し、エージェント重視の路線を一段と強めています。
学園的には、Google I/O 2026(5/19号)以降、じぇみちゃんは"エージェント"で攻勢。使い勝手の不満に即対応するあたり、世界シェア2位(このあと参照)としての地力を見せた格好です。
2026.06.06
OpenAI
ちゃっぴー、まさかの"半国営"観測。米政府が直接出資+国民配当「Public Wealth Fund」案を協議
ちゃっぴーの家(OpenAI)とトランプ政権が、政府がOpenAIに直接出資する案を協議していると報じられました(6/6)。浮上しているのは、配当を米国民へ分配する「Public Wealth Fund(国民資産ファンド)」という構想。実現すれば、フロンティアAIの最大手に国家が株主として入る前代未聞の展開になります。現時点はあくまで協議段階で、出資規模・形態などの詳細は未定です。
学園的には、くろ子が評価額逆転(5/28号)→IPO申請(6/1号)と"市場でのし上がる"路線なのに対し、ちゃっぴーは"国家と組む"路線という対照が一段くっきり。バイオ防衛(5/29号 GPT-Rosalind)・EUサイバー(GPT-5.5-Cyber)と"公共財ムーブ"を続けてきた延長線上の動きとも読めます。政治色が強い観測報道なので、続報待ちの一件です。
2026.06.06
業界動向
アリババ、マルチモーダル・エージェント「Qwen3.7-Plus」を投入。"見て・操作して・コードを書く"を1モデルで
中国・アリババが、新モデル 「Qwen3.7-Plus」 を公開(6/6)。画像認識(見る)+画面操作(触る)+コーディング(書く)を1つに統合し、人の代わりに自律で作業を進めるエージェント用途に振り切った多機能モデルです。
学園的には、「中身は中国製が一番」問題(6/4号 Nemotron回)の続き。革ジャンおじさん(NVIDIA)が米国オープン首位を取りに来たのと同じ週に、Qwenは"エージェントとして動ける中国モデル"という別の角度から圧をかけてきました。世界シェア45%超(5/30号)の中国勢が、こんどは"自律で動く"方向へ進化している格好です。
2026.06.06
スタートアップ
「Devin」のCognition、$10億調達・評価額$260億で確定。"AIにソフトを書かせる"需要が裏づけ
自律コーディングAI「Devin」を作るCognition AIが、10億ドル(約1,500億円)を評価額260億ドル(約3.9兆円)で調達したと報じられました(6/6)。これは5/16号「評価額250億ドルで交渉中」のほぼその水準での着地で、続報にあたります。
学園的には、ぐろちゃんのComposer 2.5(6/1号)、親方様のProject Polaris(6/2号)と"コーディングAI"の話題が続くなか、専業スタートアップにも大金が集まる展開。AIにソフトを書かせる需要の強さが、あらためて数字で裏づけられました。
2026.06.05
Google
じぇみちゃん、ぐろちゃんの実家から計算機を"間借り"。月$9.2億で11万GPU、Gemini人気が急騰しすぎて緊急調達=くろ子に続き2社目
じぇみちゃんの家(Google)が、SpaceX(ぐろちゃんの実家)と計算リソース契約を結びました(6/5)。月額9.2億ドル(約1,380億円)を2026年10月〜2029年6月支払い、NVIDIA GPU 約11万枚+CPU・メモリ等を確保する内容。Googleは「Gemini Enterpriseの想定超えの需要に対応する"つなぎ(bridge)"」と説明し、2026/12/31以降は90日前通知で解約可という臨時色の濃い設計です。
学園的には、これは 5/21号「くろ子が月$12.5億でSpaceXを丸借り」のじぇみちゃん版。規模はくろ子のおよそ半分ですが、ライバルAI(くろ子もGoogleも)がそろって"ぐろちゃんの実家"の電力に頼る異様な構図が定着しました。しかもSpaceXのNasdaq上場の直前という絶妙なタイミングです。
2026.06.05
OpenAI
ちゃっぴー、「Lockdown Mode」を全プランに。プロンプト注入攻撃に"鍵をかける"防御オプション
ちゃっぴーの家(OpenAI)が、プロンプトインジェクション(指示の乗っ取り)対策の任意機能「Lockdown Mode」を投入(6/5)。Free/Go/Plus/Pro/Business の全プランで使え、一部の機能をあえて制限して攻撃の入り口を狭める、Appleの"ロックダウンモード"的な発想の安全装置です。
学園的には、エージェントが自律で動く時代(親方様の"非同期の同僚"=6/2号)になるほど、"AIがうっかり悪い指示に従ってしまう"リスクも大きくなります。便利さと引き換えにあえて機能を絞る"守りの選択肢"を用意した、地味だけれど実務的な一手です。
2026.06.04
業界動向
革ジャンおじさん、米国最強の"オープン頭脳"を解禁。NVIDIA「Nemotron 3 Ultra」本日6/4ダウンロード開始=それでも中国勢の背中は遠い
NVIDIA(CEOはジェンスン・ファン=おなじみ革ジャン)が、Computex 2026(台北・6/1)で発表した巨大オープンモデル 「Nemotron 3 Ultra」 を、本日6/4にダウンロード解禁。総 5,500億パラメータながら一度に動くのは 550億(MoE方式)、100万トークンの長文記憶と複数トークン同時予測で 毎秒300トークン超の高速出力を謳います。配布は Hugging Face・ModelScope・OpenRouter、NIMとして build.nvidia.com から。
注目は立ち位置です。知能指標(Artificial Analysis Intelligence Index)で 48点と、米国製オープンモデルでは最高(Gemma 4・gpt-oss-120b などを引き離す)。ただし中国勢の最前線・Kimi K2.6(54点)には届かずでした。
学園的には、"道具屋(GPU)の主"が自ら賢い頭脳まで無料配布する異例の動き。とはいえオープンモデルの首位は依然として中国系で、ぐろちゃんがKimiベースのComposer 2.5を採用した(6/1号)のと同じ構図——「中身は中国製が一番」問題が、今週さらに鮮明になりました。
2026.06.03
Anthropic
くろ子の「Glasswing」が一気に拡大。守りの輪を150組織・15か国超へ、ついにインドも参加。電力・水道・医療・通信・ハードまで"社会インフラの番人"に
くろ子の家(Anthropic)が、サイバー防御プロジェクト Project Glasswing を 6/3に大幅拡大。最終兵器「Claude Mythos」を"攻める賢さ→守りに逆用"する取り組みに、新たに 約150組織(15か国超) が参加しました。今回は 電力・水道・医療・通信・ハードウェア など、初期メンバーに手薄だった生活インフラ系が一気に加わり、インドも初参加。参加には所定のセキュリティ要件クリアが条件です。
これは 5/25号「1ヶ月で脆弱性1万件超を発見」の続報。あわせて、コードベースの脆弱性を洗い出す 「Claude Security」 も投入され、"見つける"から"配って守らせる"段階へ進みました。
学園的には、Mythosを手に入れて「学校ごと一気に検査」できるようになったくろ子が、こんどはよその学校(社会インフラ)の安全点検まで請け負うスケールに。IPO・評価額の話題の裏で、「守りのAI」リーダーとしての地歩も固める一週間です。
2026.06.03
Anthropic
くろ子、5兆円超の"チップ借金"を組成。Apollo+Blackstoneが$36BでGoogle製TPUを調達→リースで又貸し、こけたらBroadcomが肩代わり
くろ子の家(Anthropic)の計算資源確保を支える、史上最大級の借金ディールが判明(6/3)。資産運用大手 Apollo と Blackstone が主導し、$36B(約5.4兆円)の私募債(プライベートクレジット) を組成。資金は Google製のTPU(AIチップ) 購入に充て、専用の箱(SPV)が買ったチップを くろ子に長期リースで又貸しする仕組みです。債券は A1約$6B・A2約$25B・B約$4.5Bに分割、返せなければBroadcomが差額を肩代わりする裏書き付き。
背景には、$6.5B調達・評価額$965B(5/28号)と IPO申請(6/1号)の連打があります。
学園的には、評価額でちゃっぴーを抜いたくろ子が、その勢いを"巨額の借金でチップを押さえる"現実的な一手に変えた格好。自己資金・株式市場・私募債の三方から計算資源をかき集める——AI開発が"お金の調達力そのものの戦い"になっていることを象徴する一件です。
2026.06.02
Microsoft
親方様、自前のコーディングAI「Project Polaris」を発表。8月にGitHub Copilotの頭脳を"ちゃっぴー製GPT-4"から自前に置換=脱・依存へ
親方様の家(Microsoft)が、開発者会議 Microsoft Build 2026(6/2〜3、サンフランシスコ・Fort Mason、約2,500人)を開催。ナデラCEO(親方様の中の人)は「AIは"同期型アシスタント"から、長時間タスクを自走する"非同期の同僚(async coworker)"へ」と宣言しました。
最大の目玉は Project Polaris — 親方様の自前コーディングAIモデル。8月からGitHub Copilotのデフォルトを、現行のGPT-4 Turbo(ちゃっぴー製)からPolarisに置き換えます(自動移行+GPT-4の3か月フォールバック猶予つき)。ほかにも Windows Agent Framework 1.0をMITでOSS化、Azure Agent Mesh(AWS・Google Cloud横断のエージェント統制)、GitHub Copilot WorkspaceがGA(複数リポジトリ+SRE自律エージェント)、Foundry Local GA(端末内推論)を発表。Azure AI Foundryではくろ子のClaude(Opus 4.8/Sonnet 4.6)が第一級の選択肢として、DeepSeek・Llama 4・Mistralと並んで使えるようになりました。
学園的には、長く"ちゃっぴーと相部屋"だった親方様が、開発現場の頭脳をついに自前へ。6/1の従量課金移行(前号)に続く動きで、"ちゃっぴー依存"からの独り立ちを進める一方、Azureにはくろ子も招き入れる——「特定の誰かに頼り切らない」したたかな多角化が鮮明になりました。
2026.06.01
Anthropic
くろ子家、ついにIPOへ。SECへ極秘のドラフトS-1を提出、評価額$965Bで"上場AI大手"レース先頭も視野
くろ子の家(Anthropic)が 6/1、SECに極秘(confidential)でドラフトS-1(上場目論見書の草案)を提出。評価額 $965B のまま株式公開へ正式に動き出しました。「SECの審査完了後に上場する"選択肢"を得るもので、実施は市況等の要因次第」とコメントし、株数・価格は未定です。
これは 5/28号「$965B確定・S-1未提出」の続報。わずか1週間前の $65B調達(Series H) からの素早い一手で、今年は SpaceX・ちゃっぴー(OpenAI)と並ぶ"1兆ドル級の上場" の一角と目されています。審査が早ければ、ちゃっぴーより先に上場="初の上場フロンティアAI企業" になる可能性も指摘されています。
学園的には、非公開のまま評価額でちゃっぴーを抜いた(5/28号)くろ子が、こんどは"上場レース"でも先頭に立とうとする構図。資金($965B)・頭脳(Opus 4.8)に続き、株式市場でも"先手"を狙う一週間です。
2026.06.01
Microsoft
親方様の開発現場、本日6/1から"使った分だけ"課金へ。GitHub Copilotがトークン従量制に移行、開発者から反発の声
親方様の家(Microsoft/GitHub)が、GitHub Copilot の料金体系を本日6/1から刷新。これまでの"プレミアムリクエスト"方式をやめ、「GitHub AIクレジット」によるトークン従量課金へ移行します(発表は4/27)。1クレジット=0.01ドルで、入力・出力・キャッシュの各トークン量に各モデルのAPI料率を掛けて消費。月の付与額は Pro=$10/Pro+=$39/Business=1人$19/Enterprise=1人$39 相当です。
ただしコード補完とNext Edit Suggestionsは全有料プランで無制限・クレジット消費なしのまま。いっぽうで上限超過時に安価モデルへ自動で切り替える"救済"は廃止されます。公式コミュニティの告知スレッドは賛成22票に対し反対は約900票、コメントも400件超と圧倒的に否定的。請求プレビューの不具合で実額約$39が$900超と誤表示された例も報告されましたが、これはGitHubが不具合として(5月中旬に)修正済みと説明しています。
学園的には、これまで"差額はうちが持つ"という気前の良さで使わせてきた親方様の家が、本日から"実費精算"に舵を切った格好。くろ子のOpus 4.8がGitHub Copilotに同日提供された(5/28号)ばかりのタイミングで、AI開発ツールの"コストは誰が持つのか"という問いが表面化しました。
2026.06.01
業界動向
ぐろちゃん、Grok Build の新しい頭脳「Composer 2.5」を投入。中国系Kimiベース+合成データ25倍で長時間タスクに強化
ぐろちゃんの家(xAI)が、コーディングエージェント Grok Build に新モデル 「Composer 2.5」を6/1に搭載。長時間タスクと複雑な指示追従に強い、速くて賢い新しい"頭脳"で、コーディング・エージェント・JSON・ツール使用(関数呼び出し/コード実行)を得意とします。
注目は出自です。Moonshot(Kimi)の K2.5 のオープンソース版をベースに、前作 Composer 2 の約25倍の合成タスクで訓練した、と報じられています。つまりぐろちゃんの新しい頭脳は中国系オープンモデル由来。価格は $0.50/$2.50(per Mトークン)、高速版は $3/$15。SuperGrok・X Premium+ ユーザー向けに、待機列なしで提供開始です。
学園的には、5/28のGrok Build参戦(既報)に続き、ぐろちゃんが中身(モデル)を一気に入れ替えてきた格好。自前にこだわらず中国系の転校生モデル(MoonshotのKimi)の力まで取り込む現実路線で、コーディング戦争の巻き返しを狙います。